運がよけりゃ…

底辺校出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由というコラムをどうしても読んで欲しいと奥様にいわれました。

なるほどそうかもしれないとあらためて思ったね。
これはしばらく前の話だけれど、実感としては今も似たようなもんです。
たまたまどこの高校へ入学したかということが、その後の人生を大きくかえる。
地方へ行くと、どうしても進学したいというのなら、地元の大学に入ってほしいという親の強い要望を感じるといいます。お金がかかるからね。あるいは高校を卒業したらすぐに働いてもらいたいとか。

地元の専門学校で、手に技術をつけて、資格をとってすぐに社会へ出て欲しいということになる。その呪縛をすり抜けて、都会へ出るということそのことが、一大イベントなのだ。

学校に関する知識は全て担任や進路の先生次第というのが、偽らざるところかな。実は都市部の高校でも、実体は似たようなもんです。
生徒の立場にたちつつ、進路指導を的確にできる教員がうまくリードしてあげないと、完全に思い込みだけで、進学や就職をし、あとで後悔することも多い。

親は何をしているのかということも確かにある。しかし自分の見聞だけで、複雑な進路選択の相談にのることは、不可能だ。大学に進学しなかった親や親戚に囲まれていれば、そうした選択肢そのものが、目の前に開けていないしね…。
インターネットの時代になっても、環境が人の人生を左右することに大きな違いはありません。地方出身者は都市部の大学を目指さなくなっている。というより、目指せない状況にある。

今までうまく言えなかったことが、実にみごとに書いてあると奥様が呟いています。
そのたびに、つい人生は運次第だなと感じてしまうのだ。
こんなんでいいのかしら…。

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