2017年05月一覧

海も暮れきる

尾崎放哉の本を引っ張り出して読み始めました。 吉村昭著『海も暮れきる』です。 奥付をみたら昭和55年でした。 今から37年も前の本です。 あれから一度も読んでいません。 自由律俳句の授業をする時、荻原井泉水、種田山頭火とともに必ず紹介してきました。 それにしても、この人の甘えは度を超えています。 その輝かしい経歴に比べて、人間がむやみに卑しい。 吉村昭が小豆島を訪ね、放哉について訊ねようとすると、島の人たちはみな厭な顔をし...

人生の救い

作家車谷長吉が亡くなったのは、今から2年前です。 誤嚥による窒息死でした。 彼は重度の蓄膿症で、鼻から息が出来ませんでした。 手術をすればなおるかもしれない。 しかし目の神経を切ってしまう可能性が大きかったのです。 それで諦めたと綴っています。 『赤目四十八滝心中未遂』で直木賞を受賞。 学校では全く扱われることのない作家です。 なぜか。 あまりにも毒が多すぎる。 若い生徒には刺激が強すぎるのです。 この本は朝日新聞日...