2017-07

コラム

パドリーノ、ポモドーロ、ソップレッサータ

このタイトルをみて、すぐにこれが欧州のサッカーチームでないということに気づけば、それだけで大したものです。 ぼくには最初なんのことかわかりませんでした。 さらにカポコッロ、ストリアータ・バゲットなどなど…。 これはいずれもグルメなサンドイッチ店に掲げられたパンと食材の名前だそうです。 つい先日、NYタイムズの記事の翻訳が新聞に載っていました。 ある女性と食事をしにおしゃれなサンドイッチ店に入った時の様子です。 彼女の表情がすぐに凍りついたとか。 つまり彼女には判読できない文化的記号が店内にあふれていたのです。 ある階層に育っていなければ、出会うことのない食材の名前。 「おまえはここでは歓迎されていないぞ」というサインが店の中に満ちあふれていたというわけです。 階層社会の複雑な網は誰かをゆすり落とすための装置にもなります。 高級スーパー、ホールフーズ・マーケットで買い物をする人たちの8割は高学歴の人々で占められているといいます。 相互の絆を深め、無縁の人々を遮る。 この目に見えない障壁が、ある意味で一番怖ろしい階層社会の産物なのかもしれません...
Book

影響力の武器 

昨日からずっとこの本を読んでました。 実に興味深いテーマです。 社会心理学の分野に属するものです。 要約すると、人間はどのような行動をとる生物なのかというのが主題です。 人の態度や行動を変化させる心理的な力とは何か。 心の中をここまで深く読み取られてしまうと、正直つらいものがあります。 ものを売る人は人間の深層心理に訴えます。 人にものを頼むときにはどうすればうまくいくのか。 社会心理学者の術中にはまれば赤ん坊の手をひねるようなものです。 例えば、どうしても頼みたいことがある場合には、まず途方もないことからお願いをする。 当然のように相手は拒否します。 そこで条件をさげ、譲歩する。 するとなぜか容易に承諾してくれるものなのです。 あるいはどんなものでもよい。 先にささやかなプレゼントをする。 すると相手に精神的なプレッシャーを与えることに成功する。 必ず何かをこの人のためにしてあげなくてはという精神状態になります。 人は一貫性を重んじようとするあまり、自分で一度決めたことや書いたことの線にそって行動しようとします。 さらに自分と同...