2017年12月21日一覧

雁風呂

落語には随分地味な噺もあります。 それでいて、どこか心に残るのです。 その一つがぼくにとってはこの「雁風呂」です。 上方では桂米朝が、東京では六代目三遊亭圓生が好んでやりました。 元々、講談からきたという説もあります。 東北の民話に題材をとった噺です。 秋にやってくる雁は、木のかけらを口にくわえ、途中、疲れるとそれを海面に浮かべて休息をとると信じられていました。 日本までたどり着くと、一木(ひとき)の松にとまったかれらは、そ...