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リヤドロ

今回ちょっとある場所で見たものの中で一番感心したのが、このリヤドロの作品群でした。それまでマイセンとか、ロイヤル・コペンハーゲンとか幾つかの陶磁器は見たことがあります。しかし、これははじめてでした。 花の造形が大変きれいです。ぼくはもともとこういうものに対する嗜好を全く持っていません。どうも洋風の家具などは苦手です。しかしこの高い技術はさすがだと思いました。 スペイン人の3兄弟が今から60数年前に始めたとか。 今では2000人の人が働いてい...

円窓

鎌倉明月院の円窓はみごとです。こういうのを借景というのでしょうか。 風景をそのまま窓から見るというだけでなく、風景の中に切り口を入れてしまうというところがすごいと思います。 どこからこのような発想が出てくるのか。 明月院といえば紫陽花が有名ですけど、それだけではない。紅葉の季節もすばらしいです。人の心を静かにさせる何かが、ここにはある。それがなんであるのか、ぼくなぞにはわかりません。しかしあえていえば、人が作ったものを置かないということ...

先島への道

司馬遼太郎の紀行文『沖縄・先島への道』を読んでいたら、急に懐かしくなりました。あれは今から17、8年くらい前かもしれません。突然先島諸島へ行きたくなったのです。あの頃は石垣島へいくのも大変でした。 那覇の空港も今ほどきれいではありませんでした。ましてや離島に行く待合室はおんぼろそのものでした。 以前から竹富島には行きたかったのです。とにかくいいところだという話はきいてました。だいたいぼくは寒いところがだめなのです。どちらかというと、あったかい...

青いバラ

かつて最相葉月さんの著書『青いバラ』を読んだことがあります。今から何年前でしょうか。彼女はこのノンフィクションを書くために3年をかけたとか。どうしても青いバラの存在が気になって仕方がなかったそうです。 世の中に出回っている青いバラは、正確に言うと、藤紫色です。ちなみにカーネーションにも青はありません。実際、この品種を作り出すためにサントリーは30億円を使ったと聞いています。 青いバラの話はギリシャ神話にも出てきます。長い間、ずっと不可...

天人五衰

三島由紀夫が亡くなる9ヶ月前に行ったインタビューが、未発表のまま残っていたという記事がありました。彼はそのテープの中で自分の文学について語っているそうです。 「僕の文学の欠点は、小説の構成が劇的すぎることだと思う。ドラマティックでありすぎる。どうしても自分でやむをえない衝動なんですね。大きな川の流れのような小説は、僕には書けないんです」 この記事を読んでいて、彼が最後に書いた『豊饒の海』の最終巻『天人五衰』を思い出しました。確かに劇的...

かまわぬ

鎌と輪の絵に「ぬ」の文字を合わせて「かまわぬ」と読みます。なるほどそういわれてみると、確かにそうとも読める。こういうのを判じ絵というのだそうです。 元禄の頃、町奴達が好んで身につけていたとか。その後歌舞伎役者の七代目市川団十郎が舞台衣装に用いて当時、庶民の間で大流行したらしいです。 それが平成の世になってもまだすたれないというのだからすごい。都内には「かまわぬ」という名前の手拭い専門のチェーン店がいくつもあります。ちょっとおしゃれな柄...