「 Book 」一覧

吾輩は猫である

吾輩は猫である

久しぶりに読み返しました。 言わずと知れた夏目漱石の処女作です。 誰もが知っています。 しかし最後まで読み切ったという人に、あまり出会ったことがありません。 不思議な本です。 今となっては難しい。 注釈なしに読むことは至難でしょう。 言葉だけじゃない。 世態、風俗、人情、全てが変わってしまったのです。 登場人物が実に愉快です。 ご隠居さんのところにやってくる熊さん、八つ...

影響力の武器 

影響力の武器 

昨日からずっとこの本を読んでました。 実に興味深いテーマです。 社会心理学の分野に属するものです。 要約すると、人間はどのような行動をとる生物なのかというのが主題です。 人の態度や行動を変化させる心理的な力とは何か。 心の中をここまで深く読み取られてしまうと、正直つらいものがあります。 ものを売る人は人間の深層心理に訴えます。 人にものを頼むときにはどうすればうまくいくのか。...

ジャコメッティとともに

ジャコメッティとともに

6月14日から国立新美術館でジャコメッテイ展が始まりました。 これは開館10周年を記念した展覧会だそうです。 この芸術家の横顔を表している作品は矢内原伊作の『ジャコメッティとともに』につきると思います。 ぼくがこの本に出会ったのは実に35年ほど前のこと。 こんなにすごい本があるのかというのが、その時の率直な感想です。 たまたま書きとどめたものがありました。 そのまま載せさせてください。...

海も暮れきる

海も暮れきる

尾崎放哉の本を引っ張り出して読み始めました。 吉村昭著『海も暮れきる』です。 奥付をみたら昭和55年でした。 今から37年も前の本です。 あれから一度も読んでいません。 自由律俳句の授業をする時、荻原井泉水、種田山頭火とともに必ず紹介してきました。 それにしても、この人の甘えは度を超えています。 その輝かしい経歴に比べて、人間がむやみに卑しい。 吉村昭が小豆島を訪ね、放哉に...

人生の救い

人生の救い

作家車谷長吉が亡くなったのは、今から2年前です。 誤嚥による窒息死でした。 彼は重度の蓄膿症で、鼻から息が出来ませんでした。 手術をすればなおるかもしれない。 しかし目の神経を切ってしまう可能性が大きかったのです。 それで諦めたと綴っています。 『赤目四十八滝心中未遂』で直木賞を受賞。 学校では全く扱われることのない作家です。 なぜか。 あまりにも毒が多すぎる。 若い生徒に...

最強の読み方

最強の読み方

池上彰と佐藤優の共著です。 朝から読んでました。 去年の暮れに出てから版を重ねている様子。 新聞、雑誌、ネット、書籍から最新の価値あるニュースをどう拾うかというノウハウが載っています。 国語表現を教えていると、いつも何をネタにしたらいいのかということに意識が向きます。 つまり教えることは学ぶこと。 その前線にいるのだと感じます。 新聞を丹念に読んだり、雑誌にも目がいきます。 ...