点と線

松本清張の小説『点と線』は時刻表を縦横に使い切った作品の一つです。 昭和32年から33年にかけて雑誌「旅」に連載されました。 この年は彼にとって記念すべき年でもあります。 『眼の壁』『ゼロの焦点』など、名作が次々と発表されました。 『点と線』は映画化もされ、後に生誕100年を記念してテレビドラマにもなりました。 鹿児島本線、香椎駅から少し離れた海辺でおこる情死事件を扱ったものです。 福岡署の古参刑事、鳥飼重太郎と警視庁捜査二課の刑...

さくらんぼの会と如月寄席

久しぶりの落語会です。 今月末にさくらんぼの会が、2月初旬には如月寄席があります。 とりあえず月末にある会では「初天神」を…。 天神様の縁日で駄々をこねる子に、手を焼く父親の噺です。 今までに、何度か高座にかけました。 親ならば誰にでも一度や二度は経験のあることと思います。 子供は飴玉、団子、凧と欲しいものをどんどんエスカレートさせていきます。 最初はしぶる父親も、結局は買わされる羽目になるのです。 初天神の風景と親子の会...

断捨離

この言葉が世間に出回ってから、随分と月日が経ちました。 今では誰もが知っています。 しかしだからといって、そんなに簡単に実行できるものではありません。 そこが一番難しいところです。 以前なら、そのまんま捨てちゃうこともできました。 しかし今では燃えるものや、燃えないもの、さらには個人情報などという厄介な話もあります。 住所録なんて簡単には捨てられなくなりました。 かつては気楽に印刷して全校中に配布していたもんですけどね。 ...

雁風呂

落語には随分地味な噺もあります。 それでいて、どこか心に残るのです。 その一つがぼくにとってはこの「雁風呂」です。 上方では桂米朝が、東京では六代目三遊亭圓生が好んでやりました。 元々、講談からきたという説もあります。 東北の民話に題材をとった噺です。 秋にやってくる雁は、木のかけらを口にくわえ、途中、疲れるとそれを海面に浮かべて休息をとると信じられていました。 日本までたどり着くと、一木(ひとき)の松にとまったかれらは、そ...

冬はつとめて

今までにどれほどこの文章を読んだことか。 仕事だといってしまえば、それまでですけどね。 味わいの深い随筆です。 清少納言がしたためた『枕草子』がそれ。 誰もが習います。 「春はあけぼの」から…。 日本の風土は四季の感覚からできあがっています。 最初の段はことに趣が深い。 一条天皇の中宮定子に仕えたことはよく知られています。 田辺聖子の小説を読むと、夫であった橘則光との暮らしぶりもよくわかります。 そしてその後の離婚。 ...

インスタ映え

今年のキーワードは…。 そろそろそんな季節になりました。 先刻ふと考えたら、第一に出てきたのがこの「インスタ映え」。 その後が「忖度」でしたね。 SNS全盛で、人間の距離が縮まったのか、それとも伸びたのか。 そこはよくわかりません。 かえって遠くなった気がしないでもない。 しかしインスタの威力はすごい。 ちなみにぼくはやってません。 そんなにあれこれと手を出したら、くたびれちゃう。 考えてみると、インスタグラムに映える...

カセットショップ

昨日の日経新聞の記事にカセットショップの話が出てました。 東急中目黒駅から徒歩10分の住宅街にある、カセットテープ専門店とあります。 かつて創業時からアマゾンで大活躍してた人が開いたお店だとか。 インスタグラム以外なんにも宣伝はしていないそうです。 世の中は次々と変化していきますね。 あまりにも便利になりすぎると、その真逆をいこうとする人がでてくる。 このお店には、いろんなアーティストが来るそうな。 今時、カセットなんて。 ...

チョイ住み

今までに何回か見ています。 どれくらいの回数オンエアしてるのか、よく知らないけれど…。 ちょっと住みたいという気分がいいですね。 以前、フィレンツェの時のはとっても楽しかった。 今回はマレーシアでした。 今までで一番面白かったです。 現地で会うまで、誰と一週間暮らすのかも知らされないというのは不安に違いありません。 そこが今までとは全く違うところでした。 クアランプールの街の中心部。 34階建て高層アパートの30階。 ...

光の教会

お金がない。 3000万円が限度だ。 教会をつくってくれ。 これが伝説の教会ができるきっかけでした。 大阪府茨木市北春日丘。 建築面積は二階建てで100坪。 礼拝の人数は120人。 設計したのは、建築家安藤忠雄です。 今、彼の展覧会が国立新美術館で開かれています。 そこの敷地に、なんとこの教会と同じものを再現したとか。 教会のシンボルはまさに十字架です。 安藤はコンクリートの壁面に十字に切った開口部をいれました。...

寝床寄席

今月、3週目の土曜日に寝床寄席があります。 先月に続いての高座です。 今回はいつかは…と思っていた「幾代餅」をやります。 吉原の夢物語といったところでしょうか。 おめでたい噺です。 五代目古今亭志ん生が今の形に完成させたとか。 その後、たくさんの人が演じました。 これには同工異曲の噺がもう一つあります。 それが「紺屋高尾」です。 こちらはもう少し人情噺の香りが強いかも…。 笑いが多いのは、やはり「幾代餅」の方ではないで...