フリーターという生き方 小杉礼子 勁草書房 2003年3月

フリーターという言葉は1980年代後半、アルバイト情報誌「フロムエー」によって作られ、広められた言葉です。
今では誰もが、ごく普通に使っています。しかしその内実を調査した本はそれほど多くありませんでした。筆者は日本労働研究機構の研究員です。
ここではフリーターが生み出される背景とその問題点を書き込んでいます。
ひとことでいえば、フリーターは低技能度の仕事が多く、キャリアアップに繋がらないのです。低賃金であることも問題です。
高校卒でフリーターになった場合、正社員への道は非常に厳しいものがあります。すなわち、高校からの求人が激減しているからです。
有効な労働経験もなく、年齢を重ねていった時、未来はどのようなものになるのでしょうか。
フリーターになる背景には家計の厳しい家庭状況もみられます。
また男女の雇用に対する差別も深刻です。30代にまで及んでいるといわれるフリーターの実態を統計を駆使して、実に丁寧に著した本です。
後半の対応策については一読の価値があります。

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