親父の出番 鳥越俊太郎 (集英社) 2003年5月

親子の関係が今ほど難しい時代はありません。かつては家の周囲にコミュニティがあり、誰かが子供達をみていました。
また社会の価値観も明確にあり、貧しいながらも道徳は厳然として存在していたのです。
しかし現在、親たちは子供の教育にそれほど強い自信をもっているようには見えません。近年、起こる少年犯罪はとうとう、少年法の改正にまで及んでしまいました。
さてこの本では、父親が子育てにどう関わっていくべきなのかを、自分自身の体験に照らして書いています。
すなわち母親がどちらかといえば、子供に近いのに反して、父は遠くから、しかしいつもきちんと見ているという姿勢を貫くことが大事だとも訴えているのです。
また夫婦仲の良さが、子供を精神的に安定させるという事実をいくつもの例をあげて書いています。
自立させるために突き放し、それでいて遠くから見つめるという親の難しさは、昔も今もかわらないのではないでしょうか。
子育てが難しい時代だけに、多くの父親に読んで欲しい本です。

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