中学生・高校生の生活と意識調査 NHK NHK出版 2003年6月

サブタイトルに「楽しい今と不確かな未来」とあります。これはNHKが5年ごとに行っているアンケートを分析し、解説した本です。
ゆとりの時間が導入され、生徒の学習時間は確実に減少しています。しかし多くの生徒達は学校が楽しいといいます。
先生の体罰も激減し、親子関係もそれほどに厳しいものではなくなっています。
生徒達は未来のために今を犠牲にするという考えをほとんど持っていません。
それよりもむしろ今を楽しみたい。社会が暗くても、自分が楽しければいいと答えています。
受験圧力が減り、未来が見えない中で、大人の価値観を前提とした教育はそう簡単にできないところへ来ています。
子供を見守ることをどこまできちんとするのかが、大人に問われているのかもしれません。
授業の内容や理解よりも、むしろ友達との関係を重視する現代の生徒像が明確にみてとれます。
母子家庭などの問題点なども、その生活内容にまでふみこんで調査してあり、大変参考になるものです。
また全高校生の40%以上が全く家庭で学習をしないという実態は、昨年、勤務先で調査した内容と酷似するものでした。
未来よりも、今をという志向は着実に生徒の中に根づいています。

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