圓朝まつり

圓朝まつり

今年もまた圓朝まつりの季節がやってまいりました。 なんでこの偉大な噺家は、ばかみたいに暑い季節に亡くなったんでしょう。 圓朝については正岡容と小島政二郎の二人にすばらしい作品があります。河出文庫に入れてくれたのもありがたいね、 総じていえば、正岡容のは師匠との関係、その芸全般について。小島政二郎のは、彼の家族、特に息子と妻との関係に重点がおかれています。 息子のことでここまで、稀代の噺...

落語の本

落語の本

ここにあげた本はいずれも筑摩書房の本ばかり。いずれ劣らぬ名作です。なんたって腐らない。 どういう意味かといえば、普通は一度読めば、本なんてものはおしまいです。よほど惚れ込んでいて好きなら別だけどね。 でもまあ、たいていは一回こっきりです。ところがこの類いの本は、いわばバイブルみたいなもんですから、何度読んでも飽きない。 というより、自分が演じる時に、ここから学ぶことばかりなのです...

高座名

高座名

高座名は芸人の命です。 どうして春乃家すい喬なんていう名前になったのか。 全部、自分で決めました。最初は「小よし」としました。しかしプロの方の中に何人かおられましたので、これはまずいと即却下。 あの立川談志師匠も、かつて小よしを名乗った時期があるのです。 じゃあ、酔狂をもじって、勝手にさん喬師匠の弟子になってやれと考えました。 いけませんかねえ。 最初はかなり妙な感...

着物の話

着物の話

落語と着物はきってもきれない関係にあります。着物を着て白扇を持つだけで、やはり形が決まるのです。落語を始めるにあたって一番最初に苦労したのが、この着物でした。 それまでの生活にまったくないアイテムだったのです。 どこへいったら手に入るのかわからず、まずネットで探してみました。 身丈がどうしたとか、袷だとか、半襟だとか、聞いたことのない言葉が飛び交います。幸いなことに今は稽古用の安くて丈...

稽古した噺を数えてみると…

稽古した噺を数えてみると…

今までに、あれやこれやと稽古をしてみましたが、かろうじてなんとかできる噺を列挙してみました。 じゃあ、今ここでやれといわれると、少したじたじっといたしますが、7日間ほどご猶予をいただければ、なんとかお喋りをさせていただきます。 というのも元来が口先人間でありまして、誠におっちょこちょいで気が短いときております。 ご先祖さまはずっと江戸の暮らしだったそうで、そういう意味ではあまり言葉遣い...

高座でやらせていただいた噺

高座でやらせていただいた噺

考えてみれば、このわずかな期間に随分とお客様の前で噺をさせていただきました。 中にはダブっているのもありますが、どんな噺をしたのか、ちょっとだけ思い出してみます。 最初が「死神」。それから「無精床」。その後「子ほめ」「天災」「幇間腹」「目黒のさんま」「たけのこ」「時そば」「阿武松」「宿屋の仇討ち」「金明竹」「蛙茶番」「抜け雀」「棒鱈」といったところでしょうか。 お稽古した噺は他にたく...

視力の話

視力の話

どうもこのところ、いろいろ悩みがございまして、実は眼鏡のことなんです。 普通は眼鏡をはずして、高座にでますが、これでなんにも見えなくなる。というか、みんな見てるのかなあ。プロの噺家にも近視の人は多い。 一番、怖れているのは噺の間がかわらないのかということです。 よく見える時と、そうでない時とはきっと微妙に違うんじゃないでしょうか。 なかには高座に出るときはコンタ...

春乃家すい喬でございます

春乃家すい喬でございます

このたび、ひょんなことからこのブログを始めることになりました。どうぞ皆様、ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。 わたくしこと、春乃家すい喬、稽古を始めてまだ2年半ばかりの前座でございます。 現在、多摩落語寝床の会に入れていただき、精進を重ねております。 とはいえ、落語は難しい。 このブログでは、そんな数々の苦労話をちょっとだけ、呟かせてくださいな...。

真打ち披露

真打ち披露

今回一人真打ちの春風亭一之輔が高座で演じた噺のリストです。彼のブレークぶりはものすごくて、今週の「アエラ」は持ち上げすぎかも。 落語協会会長の小三治師匠が決めたらしいです。先輩を21人抜いての異例の昇進ですからね。それにしても一人真打ちというのはつらい。50日間(まだ国立演芸場の分が残ってます)全部トリをつとめるのです。この体力と気力にまず敬服いたしますね。 これから芸の精進あるのみ…。甘...