食べられるのか…

落語家800人の時代です。 江戸時代以来最大の数になりました。 そんなに噺家が必要なのでしょうか。 落語を語る席があるのかどうか。 東京の落語家数は545人。そのうち真打は352人です。 全体の65%が真打という実にいびつな構造になっています。 もちろん、寄席に出られるのはわずかな一握りの師匠方だけ。 入門してから5年ほどたってやっとなれる二つ目にはほとんど出番などありません。 ...

誰がうまいのか…

これくらいの難題はないでしょうね、おそらく。 それぞれの聞き手が勝手なことを言うに違いありません。 いつの時代のどの噺と限定しても無理でしょう。 以前は録音そのものが大変でした。 今のようにすぐれた機材はなかったですし…。 昔の噺家の録音を聞いていると、実にイライラさせられることが多いのです。 それも含めて、さて誰がうまいのか。 まさに難問中の難問です。 ぼくはそんなに聞い...

超入門!落語 THE MOVIE

不思議な番組です。 今年の夏、数本が放送されました。 その評判がよかったとみえて、この10月からレギュラー枠に入ったというわけです。 構成はすこぶる簡単。 噺家の台詞を全部、ドラマ化して、あてぶりで演技するというものです。 しかし実際にやるとなったら、これはそんなに容易じゃありません。 まず全部台詞を書き出し、噺家の間と同じに演じるのです。 本当の落語とは違うけど、そ...

落語論

実にマニアックな本です。 普通の人はちょっと読んでやめるかな。 しかしなるほど、その通りだと納得させられるところがあちこちにあります。 噺家のあり方について書いているところなどは、本当にその通りだと思わず頷いてしまいます。 10年も前の本です。 少し感想を書かせてください。 面白かったのは客を高揚させる声とは何かということでした。 心地よい高音を出せる噺家は、人気がでやすいと...

桃月庵白酒と落語十三夜

かなりな本です。 たいていの人はまず買うこともないだろうし、読まないと思います。 白酒師のファンでも買うかどうか。 しかし自分で落語をやる人にとっては、なかなかに含蓄の深い本です。 一言でいえば、パースペクティブにあふれています。 この噺のポイントはここだ、と教えてくれるからです。 彼の美学によれば、語り過ぎないこと。 たとえば、「千両みかん」では、若旦那が実際にみかんを食べるシ...

鯉のぼりの御利益

上梓されたばかりの本です。 一気に読みました。 東京かわらばん新書としては、これが3冊目です。 初の自伝ということもあり、ほぼ鯉昇師の全体像を網羅しています。 筆致はすごく真面目。 とにかく頭が下がります。 目次がすごい。 全部書くと大変なので、ほんのわずかだけ抜粋します。 師匠と一緒に段ボールで路上睡眠した日々。 庭に生えている”たんぽぽ”を食べる貧しい師弟の暮らし。 ...

小三治の落語

TBS落語研究会の高座8席が、この9月、久しぶりに文庫になりました。 今までの『柳家小三治の落語』から実に8年ぶりです。 この後2冊が続いて出るそうです。 楽しみだな。 今まで随分お世話になってますね。 子別れ、不動坊、鹿政談なんか、この本を参考にして稽古しました。 最も、そう簡単にモノにはならないけどね。 今回の収録演目は、「提灯屋」「長短」「錦の袈裟」「宗論」「猫の皿」「...

アマチュア落語

言視舎という聞いたこともない出版社から6月に出た本です。 カラオケを3曲覚えられる能力があれば、一席マスターできるというのがウリのようですが…。 そんなに簡単にできれば、毎日うなってないんだけどね。 でもアマチュアですから、こんなノリでいいんじゃないのかな。 この本の中で一番参考になったのが、リサイクル着物店、高円寺の「豆ぶどう」の紹介でした。 一度行ってみようかしらん。 最初...

喜多八殿下逝く

大好きだった柳家喜多八師匠が66歳で亡くなりました。 今年に入ってから、高座にはあまり多く出ていなかったようです。 最後に見たのはたぶんBS11で放送した喬太郎師の番組だったかもしれません。 去年あたりから、げっそりと痩せて目のまわりに隈ができていました。 お酒の飲み過ぎだろうと勝手に想像はしていました。 白酒師がまだ学生の頃から、高田の馬場の飲み屋で毎日酩酊していたそうです。 夜...

真打披露パーテイ

真打披露パーテイにはじめて出席させていただきました。 たくさんの芸人さんに囲まれて、楽しかったな。 小遊三、鯉昇両師匠、ナイツのお二人と写真を撮らせていただきました。 いい記念になりました。 三笑亭可風師匠の嬉しそうなお顔が印象的でしたね。 噺家にとって真打になるということは、芸道のスタートに立つということです。 これからのますますのご発展を祈念いたします。 手をとりて共にの...