大人の落語評論

大人の落語評論

落語の評論というのには、どうも食指が動きません。 なぜでしょうか。 映画でも、演劇でも評論家と名がつくまでになるのは、生半可な知識や経験だけでは駄目でしょう。 一家言を持つようになるまでの道のりは、大変遠いものがあると想像されます。 蘊蓄をいくら語られても、ああそうかと思うだけです。 特に落語という芸には、好みが色濃く反映するようです。 安藤鶴夫のように、いくら人気があって...

小説古今亭志ん朝

小説古今亭志ん朝

古今亭志ん朝こと、美濃部強次が亡くなったのは平成13年10月1日。 今から足かけ14年も前のことになります。享年63歳でした。 あまりにも早すぎる彼の死は、多くの芸人の心に大きな穴をあけてしまいました。 その彼の一番いい時代を見ていたのは、なんといっても側にいた弟子たちです。 実兄にあたる金原亭馬生の弟子、伯楽が古今亭志ん朝について書いたのがこの小説です。 金原亭伯楽は本当に...

酒とつまみと男と女

酒とつまみと男と女

昨日はじめてBSジャパンのこの番組をちゃんと見ました。 なぜかといえば、ゲストに噺家が登場したからです。 柳家喜多八、なんと66歳。 ほんとにお酒が好きなんだということがよくわかりました。 奥に座っているのは最初からレギュラーの坂崎重盛という人だそうです。 勿論、ぼくのよく知らない方です。 番組は一之輔が狂言回しになって進む形をとっています。 いつもではありません。 ス...

雪椿

雪椿

日曜日の昼に放送しているお茶の間寄席は、元々千葉放送の番組です。 それをTVK、テレビ神奈川が流してくれています。 実にありがたいことです。 TVKは浅草演芸ホールで収録したものをそのまま、オンエアしています。 寄席の雰囲気が実によく出ているのです。 噺家さんたちも、いつもの寄席の気分でそのまま収録してもらっているのでしょう。 実にリラックスした表情をしていて、見ている方も...

宮戸川

宮戸川

宮戸川というのは隅田川の下流・浅草川の旧名です。 山谷堀から駒形あたりまでの流域を指すそうです。 現在ではほとんど使われていないのではないでしょうか。 この噺がなかったら、この川の名称は消えてしまっていたに違いありません。 「宮戸」は、三社権現の参道入口を流れていたことから、この名がついたとか。 少し調べてみたら文政年間に、駒形の酒屋が地名にちなんで「宮戸川」という銘酒を売り出したそうで...

NHK新人落語大賞

NHK新人落語大賞

先日放送されたNHK新人落語大賞を、やっと今日見ることができました。 関西の二人は全く知らない人なので、今回は東京勢だけを中心にまとめてみます。 大賞をとった春風亭朝也と二位の春風亭昇吉との間にはほとんど点差がありませんでした。 しかし、笑いの量からみても、やはり朝也の方に分があったような気がします。 「紙屑屋」という噺は若旦那がメインなので、昇吉の気分にはあっていたかもしれま...

なぜ「小三治」の落語は面白いのか

なぜ「小三治」の落語は面白いのか

なぜ面白いのかと言われても、面白いものはおもしろいのです。 あえて、なぜかと訊かれれば、それは人間が描けているからということに尽きるのではないでしょうか。 どんなに面白いと噺家が思って、力を入れて喋ってみても、そこにああ、こういう人間もいるよなという共感がなければつまらない。 それが落語の魅力なんでしょう。 先代の小さんに言われた台詞、おまえの落語は面白くねえなあは、小三治の肺腑をえぐ...

一門名鑑

一門名鑑

白夜書房が刊行を続けていた落語ファン倶楽部もとうとう廃刊になり、最後に出されたのが、この本です。 今年4月時点までの噺家が全て網羅されています。 なかでもすごいのは、一門別、師匠別に系統が全てまとめられているという点です。写真も入っていますので、名前を忘れたりした時には大変参考になるのではないでしょうか。 東京の噺家の方にかなりウェイトがかかっていますけど、そこはそれお許しいただくと...

白酒のキモチ

白酒のキモチ

インターネットラジオというものが、どういう趣旨でできているのか、よく知りません。 でもあちこちでやっている。 その中の一つが、この「白酒のキモチ」です。 白酒師匠が日頃感じていることをなんでも話すというのが、どうやらそのコンセプトのようです。 今度が第4回目だそうです。 聞いた限りでは、まあ、それなりにというところかな。 一門会の様子なども録音されていて、雲助師匠以下の3人真打ちの...

神田連雀亭

神田連雀亭

古今亭志ん輔師匠が主宰の神田連雀亭。 いよいよ11日から開業ということになりました。 二つ目専門というところが、斬新です。 やっと前座から二つ目になった途端、仕事がぴたりとなくなるというのがこの世界。 高座にあがりたくても、なかなかチャンスがめぐってきません。 志ん輔師匠、若手のために一肌脱ぎました。 今までも若手のために「たまごの会」などをおやりになっていました。 たまたま...