落語家という生き方

脂肪や糖やを抑える青汁



広瀬和生という人はヘビメタの音楽誌を編集しているらしいです。
それなのにやたらと落語の本を書いています。
かなりの変人なのかもしれません。

この本は北沢タウンホール、成城ホールで行ったインタビューつきの落語会の様子をそのまま採録したものです。
かなり好きな人が読むと、面白く興味深い本だと思います。
その反対に事情に通じていないと、ちょっと難しいかもしれません。

登場するのは人気噺家ばかりです。
年齢の開きは15歳くらいでしょうか。
最後に噺家のプロフィールもついています。

それぞれ二席、噺をしてその後にインタビューという構成だったようです。
2回分づつ掲載しています。
その間が1年、あるいは2年あいていますので、話している内容も微妙に変化しているようです。
それがまた面白いといえるのかもしれません。

どういう経緯で噺家になり、今、何をしたくて、これからどうなっていきたいのか。
他の落語家について感じることはなにか。
師匠との関係や、落語界全体の流れなど、かなり本音で喋っています。

なるほど、こんなことを考えているんだなというのがよくわかりました。
ここに出てくる噺家たちの落語は、日々変化しています。
習った通りに喋っている人は誰もいません。
それも毎日変化しています。
何がそうさせるのか。

時代の空気、会場の雰囲気、お客さんの質。話し手の気分。
とにかくさまざまな要因があるに違いありません。
いつまで今のようにやれるのか。
どこかで変化するのか。
ライバルは誰か。

兼好などは64歳で今のような落語はやめると宣言しています。
一之輔はだらだらとやっていたいとか。
三三はよく喋るけど味がないといわれる自分をなんとかしたいと苦闘しています。
白酒はマイペースを装っています。
白鳥は創作意欲が全く衰えないそうな。

何度読んでも、そのたびに新鮮です。
当日の落語会の様子が目に見えるようでした。