葵上

Diary

今日は葵上を見てしまいました。
実際の舞台でも2度見ています。
しかし今はDVDもあったりして、じっくりと鑑賞できるからいいね。
詞章が正確に頭に入る。

言葉がなくても意味はわかるけど、やはりあった方がより理解しやすい。
授業で何度もやりました。
女子の生徒はとても好むのだ。
しかし葵上が出産中に苦しみ、夕霧を生んだ後に亡くなるというストーリーには救いがない。

しかし女子はそれでもいいらしいね。
能では幸いなことに六条御息所の怨霊を横川の小聖が調伏します。
鬼となって小聖と戦う後半が見どころかな。
数珠を何度も擦り合わせ、調伏のための祈りを続けるシーンはつらい。

せめて源氏の君を見たい一心で出かけた葵祭りで車争いに敗れ、プライドもなにも踏みにじられる。その切なさ、悔しさ。
鬼は何度も挑み、そして疲れ、やがて消えて行くのだ。
その葛藤が目の前で繰り広げられると、つい感情移入しちゃう。
かわいそうでね。
そこまで彼女は源氏を愛したのだ。

本当なら男を恨む。
しかしそれが葵上に向かうところが哀れです。
なぜそうなるのか。
最後まで男を憎めない女の性なのかな。

鬼の能はいろいろ見てますけど、恨みから生き霊となって呪うというテーマにはリアリティがある。
そうだ、野外での薪能で一度見たのだ。
また見にいきます。
今のぼくにとって、能は一番切実な芸能かもしれないから…。

タイトルとURLをコピーしました